キャンプがしたい
どうもあきとです。
みなさんはキャンプでどんなペグを使用していますか?
キャンプで使用するペグと言っても、
ピンペグ、ネイルペグ、プラペグ、スチールペグ、鍛造ペグ、チタンペグなど
様々な形状&材質のペグがあります。
その中でも今回紹介する鍛造ペグは、
「強度、固定力、耐久性」など兼ね備えており、
キャンプ初心者からベテランまで多くのキャンパーが愛用している大人気のペグです。
有名な鍛造ペグと言えば、
スノーピークのソリッドステークや村の鍛冶屋のエリッゼステークなどですが、
調べてみると、様々なブランドから鍛造ペグが発売されており、
「他の鍛造ペグはどうなの?」と率直に思ったので、
実際に12種類購入し、使用してみました。
「こんなに違いがあるのか!」
「このペグ良い!おすすめ!」と思ったので、
今回は『2024年最新【最強のペグはどれだ!?】鍛造ペグおすすめ12選について』紹介&徹底比較をします。
- 鍛造ペグが欲しい!
- 鍛造スペグ選びに迷っている!
- どんな鍛造ペグがおすすめ?
このように思っている方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
キャンプのお役立ち情報を毎日発信しております。
『あきとぶ』をぜひチェックしてみてください!
そもそも鍛造ペグとは
一般的にスチール製のペグには、
鋳造(ちゅうぞう)と鍛造(たんぞう)2つの金属加工方法で作られます。
鋳造(ちゅうぞう)は、金属を高温にし、型に流し込み、冷やして固める加工方法で、
鍛造(たんぞう)は、金属を叩いて圧力を掛けながら、強度を高めて成形する加工方法です。
さらに鍛造(たんぞう)は、
プレスなどで圧力を掛けることで、金属内部の結晶が整い強度が上がり、より丈夫で頑丈になります。
それにより「強度、固定力、耐久性」を兼ね備えた最強のペグが出来上がります。
鍛造スチールペグおすすめ12選
スノーピーク ソリッドステーク 30
- サイズ(全長):約30cm×φ8mm
- 重量:約176g
- 材質:スチール(S55C、黒電着塗装)
- 価格(税込):594円/本
スノーピークから発売されている鍛造ペグです。
鍛造ペグと言ったら「スノーピークのソリッドステーク」というくらい有名です。
ペグは消耗品という概念を変えた最強のペグで、
シンプルなカッコイイデザイン、コンクリートも貫く強度を持っていると言われています。
単品&6本セットで販売されています。
他にも20cm、40cm、50cmの長さバリエーションがあります。
村の鍛冶屋 エリッゼステーク 28
- サイズ(全長):約28cm×9×7mm
- 重量:約187g
- 材質:スチール(S55C、カチオン電着塗装)
- 価格(税込):418円/本
村の鍛冶屋から発売されている鍛造スチールペグです。
ソリッドステーク同様に、
鍛造スチールペグと言ったら「村の鍛冶屋のエリッゼステーク」というくらい有名です。
強度が高いS55Cスチールに剥がれにくいカチオン電着塗装を施し、
楕円形にすることで地面に入り込みやすく、固定力がある鍛造ペグです。
通常単品販売はなく、5本セットや8本セットで販売されています。
(一部店舗には単品販売はあります)
他にも18cm、38cmの長さバリエーションがあります。
またカラーバリエーションが豊富な粉体塗装、メッキ塗装、アルティメット(次に紹介)、鍛造ステンレスなど、
様々な種類の鍛造ペグが発売されています。
粉体塗装
メッキ塗装
鍛造ステンレス
カラーが付いているペグは、キャンプ中や撤収時にすごく見やすいので、
つまずきにくく、無くす心配がないです。
限定発売のパステルカラーもあり、つい購入してしまいました。笑
村の鍛冶屋 エリッゼステーク アルティメット 28
- サイズ(全長):約28cm×9×7mm
- 重量:約187g
- 材質:スチール(S55C、真鍮メッキ塗装)
- 価格(税込):770円/本
村の鍛冶屋から発売されている鍛造ペグです。
通常のエリッゼステーク同様に、
強度が高いS55Cスチールを採用し、楕円形にすることで地面に入り込みやすく、固定力があります。
さらに熱処理加工である「焼入れ+先端部を高周波焼入」をすることにより、
通常のエリッゼステークの約2.5倍の硬さを持つ最強の鍛造ペグ『アルティメット』です。
また、塗装は最強にふさわしい真鍮メッキ塗装で、ゴールドです。
IWANO(イワノ)鍛造ペグ
- サイズ(全長):約30cm×φ8mm
- 重量:約202g
- 材質:スチール(カチオン電着塗装)
- 価格(税込):436円/本(8本セットの場合)
IWANO(イワノ)から発売されている鍛造ペグです。
伝統の和釘デザインで、角張っており、ペグ中心部から先にかけて溝があることで、
地面に差し込みやすく、強風でも抜けない固定力があります。
ペグ上部に特徴的なツノがあることで、
ランタンなど直接吊り下げれたり、4本使用して網を引っ掛け簡易テーブルにしたりと汎用性があります。
単品の販売はなく、セット販売のみです。
公式サイトやAmazonでは、8本、16本、32本、70本と多く買うほど単価は安くなります。
タラスブルバ マイティパワーペグ 28
- サイズ(全長):約28cm×φ9mm
- 重量:約200g
- 材質:スチール(S55C、カチオン電着塗装)
- 価格(税込):495円/本
タラスブルバから発売されている鍛造ペグです。
ヘッド部分が特徴的でカッコよく、ペグハンマーにも採用されているデザインで、
ボトルオープナーとして使用することができます。(ボトルオープナーを忘れても安心!笑)
ヘッド上部が四角形になっており、ハンマーが当たりやすくなっています。
ペグを打ち込んでいる時に回転しないように、
ペグ中心部から先にかけて楕円形なっています。
強度が高いS55Cスチールを使用しており、
焼入れという熱処理加工を行っているので、さらに硬さが増しています。
剥がれにくいカチオン電着塗装を施しています。
他にも20cm、38cmの長さバリエーションがあります。
ベルモント ドラゴンステーク 24
- サイズ(全長):約24cm×9.5×10mm
- 重量:約170g
- 材質:スチール(クロムモリブデン鋼)
- 価格(税込):649円/本
ベルモントから発売されている鍛造ペグです。
特徴的なデザインで、ヘッドとフックが一体になっており、
ロープを引っ掛けるフックが一般的なペグより長いです。
またペグ中心部は、ドラゴンの背中のように波打ったデザインで、
地面の中で滑りにくく、固定力が増します。
採用されている材質は、クロムモリブデン鋼という鋼材で、
強度が高い鍛造ペグに、良く採用されるS55Cスチールよりも、
硬度が高く、発売されている鍛造ペグの中でも最高クラスの強度があります。
形状などのデザインだけでなく、材質にもこだわり抜いた鍛造ペグです。
他にも18cmの長さバリエーションがあります。
ゼインアーツ グラートステイク 28
- サイズ(全長):約28cm×40×10mm
- 重量:約226g
- 材質:スチール(黒電着塗装)
- 価格(税込):462円/本
ゼインアーツから発売されている鍛造ペグです。
打ち込みやすさ、固定力、強度を追求したフラット&くさび型で、
スタイリッシュでカッコいい鍛造ペグです。
打ち込みやすいくさび形ながらフラットなので、
少し回転させるだけで抜きやすいです。
さらに重ねてまとめやすく、持ちやすいです。
ヘッド部分は、ハンマーが当たりやすいように広く、
フックに手が当たらないように安全ガード付きです。
デザイン性、機能性に優れてたこだわり抜かれています。
他にも18cmの長さバリエーションがあります。
他の取扱店↓
A&Fのオンラインストア、Orangeオンラインストア、グリーンハウス オンラインショップ
コールマン スチールソリッドペグ 30
- サイズ(全長):約30cm×φ9mm
- 重量:約187g
- 材質:スチール
- 価格(税込):495円/本
コールマンから発売されている鍛造ペグです。
非常にシンプルなデザインで、
ヘッド部分はフラットで広くなっており、ハンマーが当たりやすいです。
Amazonなどで定価より安く販売されていることが多いです。
他にも20cmの長さバリエーションがあります。
ogawa(オガワ)鍛造ペグ 28
- サイズ(全長):約28cm×φ9mm
- 重量:約218g
- 材質:スチール(クロムモリブデン鋼)
- 価格(税込):748円/本
ogawa(オガワ)から発売されている鍛造ペグです。
ヘッド部分が鳥のくちばしのようなデザインをしており、
ハンマーが当たりやすく、ロープが引っ掛かりやすいです。
採用されている材質は、クロムモリブデン鋼というスチールで、
強度が高い鍛造スチールペグに、良く採用されるS55Cスチールよりも、
硬度が高く、発売されている鍛造スチールペグの中でも最高クラスの強度があります。
他にも18cmの長さバリエーションがあります。
NEMO(ニーモ)ジャベリンステーク
- サイズ(全長):約30cm×11×10.5mm
- 重量:約196g
- 材質:スチール(S55C、電着塗装)
- 価格(税込):660円/本
NEMO(ニーモ)から発売されている鍛造ペグです。
一般的なペグの円形やフラット形状と異なり、
T字型になっている特徴的なデザインです。
地面に刺さりやすく、固定力がすごくあります。
強度が高いS55Cスチールに剥がれにくいカチオン電着塗装を施しています。
IWANO(イワノ)の鍛造スチールペグのようにヘッド上部のツノがあるので、
自在金具が無くても使用できるロッキングシステムを搭載しています。
SALTAHIKE(サルタハイク)バイトステーク
- サイズ(全長):約22.9cm×7〜34mm
- 重量:約167g
- 材質:スチール(SS400、クロムメッキ塗装)
- 価格(税込):648円/本
SALTAHIKE(サルタハイク)から発売されている鍛造ペグです。
「ペグは直線」という固定概念を崩すアーチ型を採用し、
スタイリッシュでカッコ良く、
長さが短いながら固定力や強度があり、
デザイン性、機能性に優れてた全く新しい鍛造スチールペグです。
さらにフラット形状により、重ねてまとめやすく、持ちやすいです。
バイトステークの長さは、約22.9cmですが、
ロープへの抵抗力は、28cmの一般的なペグとほぼ同等の数値を誇ります。
ワークマン 鍛造スチールペグ
- サイズ(全長):約25cm×φ7mm
- 重量:約89g
- 材質:スチール(カチオン電着塗装)
- 価格(税込):199円/本
ワークマンから新発売された鍛造のスチールペグです。
全長は約25cmと使い勝手が良く、
断面は四角形になっており、先に行くほど細くなっているスタイリッシュな形状です。
上部のヘッドや引っ掛けるループが六角形になっています。
1本税込199円と鍛造スチールペグでは最安クラスです。
詳しくはこちら→【ワークマンキャンプギア】ワークマンから鍛造スチールペグが発売!徹底レビュー!
鍛造スチールペグおすすめ12選比較
商品名 | スノーピーク ソリッドステーク30 | 村の鍛冶屋 エリッゼステーク28 | 村の鍛冶屋 エリッゼステーク アルティメット28 | IWANO鍛造ペグ | タラスブルバ マイティパワーペグ28 | ベルモント ドラゴンステーク24 | ゼインアーツ グラートテイク28 | コールマン スチールソリッドペグ30 | オガワ 鍛造ペグ28 | ニーモ ジャベリンステーク | サルタハイク バイトステーク | ワークマン 鍛造スチールペグ |
サイズ | 約30cm×φ8mm | 約28×9×7mm | 約28×9×7mm | 約30cm×φ8mm | 約28cm×φ9mm | 約24cm×φ9.5×10mm | 約28cm×40×10mm | 約30cm×φ9mm | 約28cm×φ9mm | 約30cm×11×10.5mm | 約22.9cm×7〜34mm | 約25cm×φ7mm |
重量 | 約176g | 約187g | 約187g | 約202g | 約187g | 約187g | 約226g | 約187g | 約218g | 約196g | 約167g | 約89g |
材質 | スチール(S55C、黒電着塗装) | スチール(S55C、カチオン電着塗装) | スチール(S55C、真鍮メッキ塗装) | スチール(カチオン電着塗装) | スチール(S55C、カチオン電着塗装) | スチール(クロムモリブデン鋼) | スチール(黒電着塗装) | スチール | スチール(クロムモリブデン鋼) | スチール(S55C、電着塗装) | スチール(SS400、クロムメッキ塗装) | スチール(カチオン電着塗装) |
価格(1本あたり) | 594円 | 418円 | 7770円 | 436円 | 495円 | 649円 | 462円 | 495円 | 748円 | 660円 | 648円 | 199円 |
見た目比較
まず、サルタハイクのバイトステークが1つだけ明らかに形状が異なり、
他のペグは直線形状に対して曲線形状で、
さらにクロムメッキ塗装と見た目から個性が現れています。
次に、ヘッド形状やペグ中心形状について比較します。
ヘッド形状
ヘッド形状について、写真のように3タイプに勝手に分けてみました。
写真の左から、鳥のくちばしタイプ(ヘッドとフックが一体)、
ヘッドとフック分離タイプ(一般的によく見る形状)、
ヘッドとフック一体タイプに分かれています。
鳥のくちばしタイプ(ヘッドとフックが一体)は、鳥のくちばしのようなフックにロープが掛けやすく、抜けにくいです。
さらにハンマーが当たる面が広く、打ち損じが軽減されます。
ヘッドとフック分離タイプ(一般的によく見る形状)は、一般的によく見る形状で、
ペグとフックが完全に分かれているので、
基本的には、ヘッドのみにハンマーを当てて打ち込みます。
ニーモのジャベリンステークのみは、フック上部(ツノ)に当てても打ち込むことができます。
さらにIWANOの鍛造ペグとタラスブルバのマイティパワーペグは、
ヘッドが四角形になっているので、比較的に打ちやすそうです。
ヘッドとフック一体タイプは、スマートなヘッド形状ながら、
ハンマーが当たる面が広く、打ち損じが軽減されます。
ペグ中心形状
ペグ中心形状について、写真のように左右2タイプに勝手に分けてみました。
左側は、角張ったタイプ(ひと工夫されている)で、
四角形、フラット形状、くさび形、T字形状など、
地面の中で簡単に回転しにくく、固定力があります。
右側は、円形タイプ(一般的によく見る形状)で、
打ち込みやすく、地面の中で回りやすく、抜きやすいです。
村の鍛冶屋のエリッゼステークは、楕円形なので、
一般的な円形ペグよりは、固定力があります。
サイズ(長さ)比較
商品名 | スノーピーク ソリッドステーク30 | 村の鍛冶屋 エリッゼステーク28 | 村の鍛冶屋 エリッゼステーク アルティメット28 | IWANO鍛造ペグ | タラスブルバ マイティパワーペグ28 | ベルモント ドラゴンステーク24 | ゼインアーツ グラートテイク28 | コールマン スチールソリッドペグ30 | オガワ 鍛造ペグ28 | ニーモ ジャベリンステーク | サルタハイク バイトステーク | ワークマン 鍛造スチールペグ |
サイズ | 約30cm×φ8mm | 約28×9×7mm | 約28×9×7mm | 約30cm×φ8mm | 約28cm×φ9mm | 約24cm×9.5×10mm | 約28cm×40×10mm | 約30cm×φ9mm | 約28cm×φ9mm | 約30cm×11×10.5mm | 約22.9cm×7〜34mm | 約25cm×φ7mm |
ペグの長さは、20〜50cmとあり、
アウトドアブランドや用途によって長さが異なります。
今回の比較では、一番万能な長さである30cmを基準に選びました。
多くは、28cmか30cmですが、
ベルモントのドラゴンステークは24cm、サルタハイクのバイトステークは22.9cm、ワークマン鍛造スチールペグは25cmと少し短いペグもあります。
ベルモントのドラゴンステークとサルタハイクのバイトステークは、
こだわり抜かれた材質や形状で、28〜30cm同等の強度があるそうです。
重量比較
商品名 | スノーピーク ソリッドステーク30 | 村の鍛冶屋 エリッゼステーク28 | 村の鍛冶屋 エリッゼステーク アルティメット28 | IWANO鍛造ペグ | タラスブルバ マイティパワーペグ28 | ベルモント ドラゴンステーク24 | ゼインアーツ グラートテイク28 | コールマン スチールソリッドペグ30 | オガワ 鍛造ペグ28 | ニーモ ジャベリンステーク | サルタハイク バイトステーク | ワークマン 鍛造スチールペグ |
重量 | 約176g | 約187g | 約187g | 約202g | 約187g | 約187g | 約226g | 約187g | 約218g | 約196g | 約167g | 約89g |
上記の重量は、実測での重量なので、メーカー記載とは多少異なる場合があります。
やはり鍛造ペグのデメリットは、「とにかく重い、、、」ですよね。
ペグ1本の重量はそこまで変わらなくても、テントやテープに必要な本数を合わせると、その重量の差は、、、。
重量が軽いペグ ベスト3
- ワークマン鍛造スチールペグ:約89g
- サルタハイク バイトステーク:約167g
- スノーピーク ソリッドステーク:約176g
ずば抜けてワークマンの鍛造スチールペグが1位で、
なんと100gを切っていて、2位の約1/2とすごく軽量です。
重量が重いペグ ベスト3
- ゼインアーツ グラートステイク:約226g
- オガワ 鍛造ペグ:約218g
- IWANO鍛造ペグ:約202g
ヘッド部分が大きいペグが、比較的に重量が重いことが分かります。
例えば、テントやタープ用に20本必要で、
一番軽いペグと一番重いペグの重量を比較してみると、
- ワークマン鍛造スチールペグ:約89g×20=約1780g
- ゼインアーツ グラートステイク:約226g×20=約4520g
その差はなんと、、、約2740gとソロのドームテント1つ分くらいの重量の差があります。
材質比較
商品名 | スノーピーク ソリッドステーク30 | 村の鍛冶屋 エリッゼステーク28 | 村の鍛冶屋 エリッゼステーク アルティメット28 | IWANO鍛造ペグ | タラスブルバ マイティパワーペグ28 | ベルモント ドラゴンステーク24 | ゼインアーツ グラートテイク28 | コールマン スチールソリッドペグ30 | オガワ 鍛造ペグ28 | ニーモ ジャベリンステーク | サルタハイク バイトステーク | ワークマン 鍛造スチールペグ |
材質 | スチール(S55C、黒電着塗装) | スチール(S55C、カチオン電着塗装) | スチール(S55C、真鍮メッキ塗装) | スチール(カチオン電着塗装) | スチール(S55C、カチオン電着塗装) | スチール(クロムモリブデン鋼) | スチール(黒電着塗装) | スチール | スチール(クロムモリブデン鋼) | スチール(S55C、電着塗装) | スチール(SS400、クロムメッキ塗装) | スチール(カチオン電着塗装) |
今回比較する鍛造ペグの材質は、全てスチール(鉄)製です。
一概にスチール(鉄)と言っても、純度100%の鉄(Fe)は、ほとんど目にしたことがないです。
一般的に鉄と言われているものは、鉄に0.02%~2.14%未満の炭素を混ぜた合金で鋼と言います。
(鋼は炭素鋼とも呼ばれる)
炭素量が増えるほど、鋼は強く硬くなります。
(同時に「強度、ねばり強さ(靭性)」が失われてしまいます。)
さらに熱処理加工(焼入れ、焼戻しなど)を行うことで、同様の鋼材でも硬度が増します。
今回紹介している鍛造ペグに使用されているスチールは、
S55C、クロムモリブデン鋼、SS400です。(記載無いものは詳しくは不明)
- S55C:SC材(機械構造用炭素鋼鋼材)の一種。炭素量は0.55%と高炭素鋼。引張強さは650N/mm2(焼入れ・焼戻しをすると780N/mm2)。硬さ(HBW)は229〜285。
- クロムモリブデン鋼:鉄にクロムとモリブデンを添加した合金鋼(炭素を0.1~0.5%、クロムを0.9~1.2%、モリブデンを0.15~0.45%の範囲で含む)。引張強さは830〜1030N/mm2。硬さ(HBW)は269~331。
- SS400:SS材(一般構造用圧延鋼材)の一種で、流通量が多い。炭素量は0.15%〜0.2%と低炭素鋼。引張強さは400~510N/mm2。
↑工業的なことひたすら記載しましたが、
「何がなんだか分からない」という方がほとんだと思います。笑
(僕も頭が追いつかない、、、笑)
まとめると、
- 一般的に鉄(スチール)と呼ばれるもののほとんどは、炭素鋼。
- 炭素が多く含まれるほど強く硬い。
- 強度→「SS400<S55C<クロムモリブデン鋼」
- 同じ鋼材(S55C)でも熱処理加工をすることで硬度が増す。
ベルモントのドラゴンステークとオガワの鍛造ペグは、
クロムモリブデン鋼を使用しているので、材質的に最も強度があります。
村の鍛冶屋のエリッゼステーク アルティメットとタラスブルバのマイティパワーペグは、
S55Cに熱処理加工(焼入れ)を行っているので、通常のS55Cより硬く強度があります。
価格比較
商品名 | スノーピーク ソリッドステーク30 | 村の鍛冶屋 エリッゼステーク28 | 村の鍛冶屋 エリッゼステーク アルティメット28 | IWANO鍛造ペグ | タラスブルバ マイティパワーペグ28 | ベルモント ドラゴンステーク24 | ゼインアーツ グラートテイク28 | コールマン スチールソリッドペグ30 | オガワ 鍛造ペグ28 | ニーモ ジャベリンステーク | サルタハイク バイトステーク | ワークマン 鍛造スチールペグ |
価格(1本あたり) | 594円 | 418円 | 770円 | 436円 | 495円 | 649円 | 462円 | 495円 | 748円 | 660円 | 648円 | 199円 |
上記の価格は、ペグ1本あたりの価格で、セット販売しかないペグもあります。
(2022年10月現在)
重量と同様に、ペグ1本の価格はそこまで変わらなくても、
テントやテープに必要な本数を揃えると、その価格の差は、、、。
価格が安い順(ランキング)
- ワークマン 鍛造スチールペグ:199円
- 村の鍛冶屋 エリッゼステーク:418円
- IWANO鍛造ペグ:436円
- ゼインアーツ グラートステイク:462円
- コールマン スチールソリッドペグ:495円
- タラスブルバ マイティパワーペグ(同率5位):495円
- スノーピーク ソリッドステーク:594円
- サルタハイク バイトステーク:648円
- ベルモント ドラゴンステーク:649円
- ニーモ ジャベリンステーク:660円
- オガワ 鍛造ペグ:748円
- 村の鍛冶屋 エリッゼステーク アルティメット:770円
ワークマンの鍛造スチールペグが圧倒的に安く、
他の鍛造ペグと比べると1/2〜1/3の価格です。
500円以下と600円以上と価格の境界線があり、
「500円以下は安価、600円以上は高価」と分かれているように思います。
鍛造ペグを価格で選ぶときの目安にしてみてください。
鍛造スチールペグおすすめ12選打ち比べ検証
ペグは地面に打ち込んで使用するものなので、
「鍛造スチールペグおすすめ12選」を実際に打ち込んでそれぞれ比較検証します。
- ハンマーで打ち込む際の打ち込みやすさ
- ロープで引っ張る際の固定力(硬い地面&柔らかい地面)
- ペグ抜き使用の際の抜きやすさ
※全て新品の状態から使用します。
耐久性については、今後使用して半年ほど経った後に追記したいと思います。
(今回は全て5回ほど打ち込みをしました)
比較検証について詳しくみていきます。
打ち込みやすさ比較検証
やはり鍛造スチールペグだけあってどれも打ち込みやすく、
正直、大きな違いはなく、ほとんど感覚的なところになってしまい、文章で伝えるのが難しいので、
下記の項目に1〜5の点をつけて比較したいと思います。
- ヘッドの形状(大きさ、叩きやすさ)
- 先端の形状(地面の刺さりやい、鋭さ)
- ペグのぶれ(回転しない、石に当たっても貫通もしくは避ける)
- 力の伝わり方(感覚的に)
商品名 | スノーピーク ソリッドステーク30 | 村の鍛冶屋 エリッゼステーク28 | 村の鍛冶屋 エリッゼステーク アルティメット28 | IWANO鍛造ペグ | タラスブルバ マイティパワーペグ28 | ベルモント ドラゴンステーク24 | ゼインアーツ グラートテイク28 | コールマン スチールソリッドペグ30 | オガワ 鍛造ペグ28 | ニーモ ジャベリンステーク | サルタハイク バイトステーク | ワークマン 鍛造スチールペグ |
ヘッドの形状 | 3 | 3 | 3 | 4 | 4 | 5 | 5 | 3 | 5 | 5 | 5 | 2 |
先端の形状 | 4 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 4 | 4 | 3 | 5 | 3 | 5 |
ペグのぶれ | 4 | 4 | 4 | 5 | 4 | 4 | 5 | 3 | 3 | 5 | 4 | 2 |
力の伝わり方 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 4 | 4 | 5 | 4 | 4 |
合計 | 16 | 15 | 15 | 17 | 16 | 17 | 19 | 14 | 15 | 20 | 16 | 13 |
打ち込みやすいペグ ベスト3
- ニーモ ジャベリンステーク:ヘッドが広く、ツノも使用できるので、打ち損じがない。T字型により、地面に刺さりやすく、打ち込み中のぶれが全くない。
- ゼインアーツ グラートステイク:ヘッドが大きく広いので、打ち損じがない。くさび形&フラット形状により、打ち込むほどぶれがなくなる。
- IWANO 鍛造ペグ:ヘッドが四角形で大きく、打ち損じが少ない。角形で溝があるので、打ち込みやすい。
- ベルモント ドラゴンステーク(同率3位):ヘッドとフックが一体で広く、打ち損じがない。波打った形状により、地面の中でぶれがない。
何度も言いますが、
今回比較している鍛造スチールペグは「打ち込みにくい!」というペグは無く、
どれも打ち込みやすい丈夫なペグです。
固定力比較検証
固定力比較検証では、硬い地面、柔らかい地面にペグを垂直に打ち込み、
外ロープを引っ掛け、人力で引っ張り、地面の盛り上がりの様子を比較します。
- 硬い地面:石混じりの砂利
- 柔らかい地面:湿った砂
硬い地面
硬い地面では、すべての鍛造ペグしっかり奥まで打ち込めば、
ロープで引っ張ってもびくともせず、
抜けてしまったり、曲がったりすることも一切無く、すごい固定力でした。
やはり鍛造ペグは、硬い地面でかなりの固定力を発揮することができ、
鍛造スチールペグ最大の強みです。
柔らかい地面
柔らかい地面では、ロープで引っ張ると、どのペグもある程度地面が盛り上がりました。
今回の検証では、硬い地面で比較ができなかったため、
「柔らかい地面で固定力がある」≒「固定力がある」と仮定します。
(もちろんペグが長ければ長いほど、抵抗が大きく固定力が増します)
※砂場などすごく柔らかい地面では、V字やU字の地面に接する面積が大きいペグが最適です。
上記の写真のように、ペグを引っ張った地面の盛り上がりが結構異なります。
固定力があるペグ ベスト3
- ニーモ ジャベリンステーク
- 村の鍛冶屋 エリッゼステーク(&アルティメット)
- コールマン スチールソリッドペグ
ニーモのジェベリンステークは、
柔らかい地面でも全く盛り上がることがなく、圧倒的に固定力があるように感じました。
今回はフラット形状のペグに関しても、フックの反対方向に引っ張りましたが、
柔らかい地面では、抵抗面積が大きい面でペグを打ち込んだ方が良さそうです。
抜きやすさ比較検証
先ほど同様の硬い地面に打ち込んだペグをペグハンマーで抜き、
ペグの抜きやすさを比較します。
比較的にどのペグも抜きやすく、抜きにくいペグはありませんでした。
その中でも比較的に抜きやすいかったベスト3を紹介します。
抜きやすいペグ ベスト3
- IWANO 鍛造ペグ
- ワークマン 鍛造スチールペグ
- ゼインアーツ グラートステイク
比較的に抜きやすいペグは、角張った形状のものが多く、
少し回転させると、ペグと地面に隙間ができ、
上にあげるのにはあまり力が入らず、スッと抜くことができます。
おまけ「硬い地面でも曲がらない?」比較検証
強度検証も兼ねて石混じりの硬い地面に打ち込んでみました。
(石に当たってもそのまま打ち込んみました)
ほとんどの鍛造スチールペグは、
石に当たっても貫いたり、避けたりして問題なく、打ち込むことができましたが、
ワークマンの鍛造スチールペグは、
先端が曲がり、中心部分も少し曲がりました。
やはり、鍛造と言ってもスチールの鋼材や形状(細さ)の違いによって、
他の鍛造スチールペグよりは強度が劣ることが分かり、
一番軽量で安い理由の裏には、一番強度が劣るということでした。
(あくまでも今回の検証では、、)
ワークマンの鍛造スチールペグ詳しくはこちら
→【ワークマンキャンプギア】ワークマンから鍛造スチールペグが発売!徹底レビュー!
『鍛造スチールペグ』結局どれが1番おすすめ?
今回紹介した12種類の鍛造スチールペグを実際触って、使用してみると、
「同じ鍛造スチールペグでもこれだけ違いがあるのか」と記事を作成しながら感心しています。笑
これまで長々と様々な比較をしてきて、
皆さんが思っていることは、「結局どれが一番おすすめ!?」
この疑問について、
コスパ重視、バランス重視、、デザイン重視、強度&固定力重視の4つの要点に絞って、
僕なりにそれぞれ1つずつおすすめを紹介します。
コスパ重視
コスパ重視の方におすすめなのは、『ゼインアーツ グラートステイク』です。
ゼインアーツらしい洗礼されたカッコいいデザイン、
打ち込みやすく固定力があるくさび形&フラット形状、
ハンマーが当たりやすいヘッド形状(安全ガード付き)など
デザイン性、機能性などこだわり抜かれています。
1本から購入することができ、
税込462円とコスパ最強の鍛造ペグです。
少し重量がありますが、コスパ重視したい方におすすめです。
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A&Fのオンラインストア、Orangeオンラインストア、グリーンハウス オンラインショップ
バランス重視
バランス重視の方におすすめなのは、『スノーピーク ソリッドステーク』です。
だた有名なだけの鍛造ペグではありませんでした。笑
実際、12種類の鍛造ペグを比較してみると、
デザイン、重量、材質、価格、サイズ展開、打ち込みやすさ、固定力、強度など
全てにおいて劣る所がなく、バランスが完璧な鍛造ペグです。
特にデザインは、シンプルながらスタリッシュかつ洗礼されており、
スノーピークの品質の高さを改めて実感しました。
「何を重視したら良いか分からない」という方や、バランス重視したい方におすすめです。
他にも20cm、40cm、50cmの長さバリエーションがあります。
強度&固定力重視
強度&固定力重視の方におすすめなのは、『ニーモ ジャベリンステーク』です。
材質は強度の高いS55Cスチールを使用しており、
T字形状でぶれにくく、地面に打ち込みやすく、
柔らかい地面でも圧倒的な固定力があります。
少しお高いですが、強度や固定力を重視したい方におすすめです。
デザイン重視
デザイン重視の方におすすめなのは、『サルタハイク バイトステーク』です。
美しい曲線形状により、カッコいいデザインと強度を兼ね備えています。
さらにクロムメッキ塗装なので、
一般的なブラックとは異なり、シルバーとすごくカッコいいです。
今までに見たことがないような斬新かつ機能的なデザインです。
他と違うペグが欲しいという方(デザイン重視したい方)におすすめです。
まとめ
どうでしょうか?
2024年最新【最強のペグはどれだ!?】鍛造ペグおすすめ12選について紹介&徹底比較しました。
1つに鍛造ペグと言っても、
それぞれ異なることが多く、比較しているとすごく楽しくなりました。
やはり鍛造なだけあって、強度が高く丈夫なので、
特にキャンプ初心者の方にすごくおすすめです。
「ペグはなんでもいいや」と思う方も多いですが、
ペグにも様々な種類があり、それぞれ個性あるので、
ペグ選びも楽しんで頂きたいです。
ぜひ参考にして頂き、最高のペグを手に入れてください。
自分なりのキャンプスタイルを。
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